宅建士試験における語呂合わせや暗記法の使いどころは?
試験勉強に語呂合わせは必要?
宅建士試験に限らず、さまざまな試験で知識を暗記することが求められます。
インターネットで検索すると、学習方法をまとめたサイトや動画でも各内容に合った語呂合わせや暗記法が紹介されています。
これらの知見は学習内容に取り込んでいくべきなのでしょうか?
語呂合わせに頼らない方が良い
これは私見ですが、語呂合わせや暗記法には可能なら頼らない方が良い、と考えています。
例えば、宅建業法において重要事項説明は宅建士が行うことが義務づけられています。
宅地建物取引業者は、...(中略)...その者が取得し、又は借りようとしている宅地又は建物に関し、...(中略)...宅地建物取引士をして、少なくとも次に掲げる事項について、...(中略)...説明をさせなければならない。
e-Gov法令検索 - 宅地建物取引業法 第三十五条
法律の目的は、取引の相手方を保護するため です。
この例のように、覚えるべき知識の目的や背景が理解できれば、記憶は自然と定着します。
そのため、目的や背景が理解できる知識を記憶するために、特別に用意された語呂合わせや暗記法は不要と考えています。
語呂合わせや暗記法の使いどころ
逆にいうと、目的や背景が明確でないなど、理屈で説明のつきにくい知識に対しては、語呂合わせや暗記法が役に立ちます。
数字に関する知識の多くは、それに該当します。
例えば、宅地建物取引業 第九条 には、宅建業者の変更の届出は30日以内に行なうようにと規定されています。
この「30」という数字を理屈で説明することは難しいです。遅すぎず、かといってすぐに届出しなければならないわけでもなく、というのは何となく理解できます。
しかし、20日でも40日でも2週間でも駄目な理由はどこにもなく、理由は「法律で決まっているから」です。
このような知識を覚えるのに、語呂合わせや暗記法が活用できます。
さいごに
法律の目的や背景を理解するための知識は、ちゃんとした解説のあるテキストや参考書を通して学ぶべきだと思います。
このサイトでは、それでは覚えきれない部分を補うための語呂合わせや暗記法を紹介していきます。